SEAL OIL

シールオイル

学術報告

構造脂質の開発と機能性

池田 郁夫 他(九州大学農学部)

(食品と開発(1996)Vol.31,No.6,13-16)
中性脂肪は、グリセリンに脂肪酸が3つ結合したかたちで存在している。
しかし、脂肪酸組成が同じであっても、その結合位置によって大きく機能性が異なる。
ハープシールオイルは、このような脂質構造の特徴により、魚油よりも優れた血中中性脂肪の低下作用を示すことが明らかになっている。


Docosapentaenoic acid (22:5,n-3) an elongation metabolite of eicosapentaenoic acid(20:5,n-3),is a potent stimulator of endotherial cell migration on pretreatment in vitro.

森田 育男 他(東京医科歯科大学)

(Prostaglandins,Leukotrienes and Essential Fatty Acids (1996) 54(5),319-325)
EPA(エイコサペンタエン酸)は、血管内皮細胞の遊走能を高め、動脈硬化の予防に寄与する。
しかし、DPA(ドコサペンタエン酸)はEPAのわずか1/10の濃度で同等以上の遊走促進効果を発揮する。
また、EPAをDPAに変換する酵素の働きを阻害する物質と共にEPAを投与すると、この効果が得られないことから、
EPA投与によってもたらされる血管内皮細胞の遊走促進効果は、投与したEPAの一部がDPAに変換されて起こるものであると考えられる。


食の機能と生活習慣病予防‐DPA高含有油脂が脂質代謝に及ぼす影響

小川 博 他(近畿大学医学部)

(日本衛生学会誌(1999)第54巻 第1号)
脳卒中易発症性高血圧自然発症ラット(SHRSP)を用い、ハープシールオイルの機能性を検討したところ、
LDLの減少とHDLの増加、肝臓コレステロール値の低下が確認され、食餌性高脂血症改善作用が示唆された。


ドコサペンタエン酸のリポキシゲナーゼ代謝系への影響を介した血小板凝集阻害効果

佐藤 隆司 他(京都薬科大学)

(Biol.Pharm.Bull. (2000) 23, 1293-7)
ドコサペンタエン酸は循環血流中での血小板の活性化に基づく血栓形成を抑制する可能性が示唆され、
その服用により、心筋梗塞や脳梗塞などの血栓塞栓症の予防効果が期待できる。


月経痛軽減作用

Bente Deutch(デンマーク)

(Nutrition Research(2000)Vol.20 , No.5 , 621-631,)
シールオイルの摂取により、女性の月経痛が軽減され、さらにその効果は摂取後も持続することが確認された。


血管新生の抑制作用

森田 育夫 他(東京医科歯科大学)

(日本心脈管作動物質学会誌Japanese Journal of circulation research(2002)VOL.25,No.1)
DPAは、血管新生を促進するVEGFの受容体であるKDRの発現を抑制することが確認された。
これにより悪性新生物への血管の誘導を抑え、ガンの治療に効果が期待できるほか、未熟な血管の発生が主な原因となる糖尿病性網膜症などの疾患を予防する効果があると考えられる。



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